僕のうつ病闘病日記

うつ病を機に人生を変える行動をはじめませんか。

うつ病の経験を機に人生を変える行動をはじめませんか。

2019年02月

こんにちは。2017年12月にうつ病と診断され、鬱屈とした生活を送っていました。

カウンセラーさんからは「過剰適応」で「甘えが抑圧されている」と言われました。

とにかく自分と向き合うこと、甘えと向き合うことが大切なのはわかったのですが、

自分と向き合うことはとても難しいことでした。

ヒプノセラピーとは何か

ヒプノセラピー(hypnotherapy)とは日本語で催眠療法と言い、催眠という技術を利用した精神療法の一種です。

催眠とは眠っている状態のわけではなく、ガイアブックスによると以下と定義されています。

イメージを用いることによって自身の潜在意識にアクセスし、隠れていた自分や新たな能力に気づきを与えてくれます。通常ではアクセスできない膨大な記憶のなかに入り、必要な情報をとりあげてくれるのです。

催眠術とは異なり、自身の意識がある中で、療法士の声に従い、「自身で」潜在意識へともぐっていくのです。

うつ病を患っている場合には、必ず心のどこかに葛藤している自分とその体験があります。しかし、本人は気づいていなかったり、忘れようとして気づかないふりをしていたりするのです。

その原因となっている正体をヒプノセラピーが暴いてくれるわけです。

実際に受けてみてその感想

私は以下のことを改善するためにヒプノセラピーを2回受けました。


 ●一次感情を大切にしていないこと(すべき論、自己肯定感が低い)

 「~すべき」という考えに捉われていて、自分が「いや」と思ったことでも
 「ここでは受け入れるべきだ」と感情を殺していく癖がありました。
 完璧主義の側面が非常に強く、自分を抑圧していたわけです。


 ●頭を使いすぎていること(自意識過剰に反応しすぎていることもある)

 周囲から求められている期待にしっかり応えること、完璧にこなすことが私のなかでの満足でした。
 なので、とにかく常に頭を動かしていて、それが積み重なるストレスとなっていました。


 ●人に甘えられない(自分で抱え込む)

 どうしても仕事を一人で抱え込んでしまうタイプでした。
 人に頼ろうとしても、完璧にこなしたい自分がいたのでそわそわしてしまいます。
 また、友人関係でも腹を割って話すことが苦手でした。
 なにかごはんをおごってもらっても罪悪感ばかりでしたし、自分から遊びに誘うことはなかなかできませんでした。
 失敗したり、ダメな自分を見せたくなかったんです。


受けてみて知ったのは、どれだけ親を愛していても「甘え足りないことがあること」です。

私の中で一番甘え足りてなかったのは父親に対してでした。

たしかにここ数年不仲でしたし(いまは仲が良いのですが)、子供にそっけないところがあったのですが、

「遊園地に連れて行ってほしいのにかまってくれない」父親に対してものすごく不満を抱いていたみたいなんです。

ヒプノセラピーでは幼き自分に対して、自分自身で甘えを克服していくのです。

できなかったこと、甘え足りなかったことをイマジネーションを通して体験していきます。

「よくがんばったね」「我慢して偉かったね」と自分自身を認めていく作業でした。


ヒプノセラピーを受けてからパーソナリティレポートにおける完璧主義の傾向も少し弱まっていました。
関連記事:うつ病に自己分析は有効か?【体験談】


仕事に求める欲求において「完璧な仕事を成し遂げたい」欲求が大半を占めていたのに対して、ほかの項目とバランスの取れた値になっていたのです。

いまでは平然と友人にたかりますし(これはこれで問題ですが)、少しばかりか余裕も出てきたように思います。

もちろん、ヒプノセラピー以外に自己分析やカウンセリングを受けていたという要素も除外しきれませんが。


まとめ

ヒプノセラピーはうつ病の症状に対してアプローチするというよりも、
うつ病的性格に対してアプローチをするものです。

病気のいかんに問わず、どなたもお持ちの生きづらさは少なからず和らぐと思いました。

興味があれば、一度ヒプノセラピーを受けてみることをおすすめいたします。


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こんにちは。

アニマルセラピーは良いってよく聞きます。
もともと飼っていた人はいますし、新しく検討している人もいると思います。

ただ、うつ病の場合、ペットの飼育がストレスになったり負担になったり、
ペットロス(ペットが亡くなり精神に支障をきたすこと)に陥ったりなど
もちろんいい影響ばかりではないです。

とはいえ猫カフェなどに通いアニマルセラピーに役立てる、というのも現実的ではないです。
せいぜいネットで猫画像、犬画像を漁ることくらいでしょうか・・・。

医師の指示のもとアニマルセラピーを行うのがベストですが、
そんなガチガチのものを求めているかといわれるとそうではないような気がします。

ただ癒しが欲しい。

身勝手なのかもしれませんが、人間として仕方のないことだと思います。

そこで、アニマルセラピーの効果と命を預かる責任を踏まえ、
気軽に飼えるペットを考えてみたいと思います。







アニマルセラピーの効果は何がある

何と言っても癒し

アニマルセラピーは専門用語で「動物介在活動」「動物介在療法」と呼ばれるように、精神療法のひとつです。

生き物と触れあうことで精神的に安定させていくことができます。生き物と接することでセロトニン(幸福ホルモン)が分泌されます。

これはうつ病患者にとっては重要な物質ですね。

また、身体面においても、生き物と触れ合うことによって呼吸がゆっくりとなっていくことが研究結果でわかっているそうです。

ゆっくりになるということは副交感神経が優位になってそれだけリラックスしているわけですから、休養として非常に有効的です。

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僕は実家で犬、個人でエビとクワガタを飼っています。
犬はなんといってもコミュニケーションが取れるのでとても癒しになります。

エビやクワガタも観察してみるとすごくかわいい行動をしていたり、
見ているだけでほっこりします。
自然が好きな方は野生のを取りに行くのもまた楽しいですよ。

うちの犬の写真はツイッター(@syun_uugma)で癒しのおすそ分けとして配信しているので
よかったらフォローしてください。




飼育を通して自信をつける

ペットとして生き物を飼うことで24時間触れ合うことができます。
もちろん、ペットである以上責任をもって飼育しなければなりません。

生き物の生態を調べて、ペットの世話をする、必要なものを揃えるなどなど…

ペットを飼育することはうつ病患者にとって負担が増す行為ではありますが、
それだけ自分の能力を役立てることになります。

その経験は、自身の肯定感や自尊心を育む結果になります。
世話をすることで相手(ペット)も気持ちよくなるし、自分も気持ちよくなる。
哺乳類などコミュニケーションを取れるペットであれば、
”パートナー”として自己肯定感を上げてくれる存在になるはず
です。

毎日の日課をこなす達成感もまた自信につなげてくれます。
エサやりからはじまり、犬の下の世話、毛の掃除、水槽の掃除などなどやることはたくさんありますが、
ペットの為を思ったら「してあげよう」と思うものです。

うつ病にとって相手を思う気持ちというのはとても大事。
自分のことばかりでぐるぐるすることもありますが、ペットの世話をするときだけは忘れられます。

一日のうちでやることがあるというのは生活リズムをつくる意味でもいいことだと思います。


趣味として楽しむ

ペットを飼育していくと、どうしても調べものをしなければならなかったりします。

調べものというと厄介そうに思いますが、うつ病の間は仕事もしていられない状態だと思います。

そのなかで「やらなければならないことをやる」のは非常に有意義です。

また、ペットは可愛いもので、もっともっと可愛くしてあげようだとか住み心地をよくしてあげようだとか飼育の過程で工夫を凝らしていくかと思います。

それが例えばペットの洋服を作るようになるだとか、ぬいぐるみを集めてあげようだとか、アクアリウムなどで言えばみていて安らぐ水槽を目指して工作をはじめちゃったり…

ペットの写真をたくさんとってカメラをはじめるのなんていいですね。

ペットを通して気が付いたら趣味が増えたなんていうのはあってもいいんじゃないでしょうか。



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もちろんリスクもある

ペットとして飼う以上、責任は重大です。
しかし、うつ病という性質上、病状に波があります。

元気になったから大丈夫だろうと思っていざペットを飼い始めてみたら、そのストレスや負担で悪化する、なんてことも…。

飼うのが大変になり、イライラして投げ出してしまいたくなってしまうかもしれません。

情緒不安定のときに「ワンワン」執拗に吠えられるとやっぱりストレスは感じます。
分からないこともたくさんあります。

重度のうつ状態にある方は飼うのを控えたほうがいいかもしれませんし、軽度のかたにおいてもサポートしてくれるかたは必要かもしれません。

また、ペットが死んでしまった場合にも注意が必要です。責任を持って接している以上、ペットが死んでしまったときにはひどく落ち込むこともあります。

このペットロスによって状態が悪化するようでは本末転倒といいかねません。

僕はエビちゃんを80匹ほど(気が付いたら繁殖してました)飼っているのですが、
ときどき死んでしまう子がいます。
エビちゃんの数に比べたら少ないのですが、それでも命が亡くなるというのはツラいですね。
責任を感じますし、ちゃんと埋葬してあげなきゃと思います。

一人暮らしにどんな生き物を飼ったらよいか


ハムスター

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可愛さもさながら飼いやすさが抜群のハムスター。基本はケージの中で完結し、掃除も手間が少ないほう。
ペット不可の賃貸にお住いのかたでもオーナーさんに確認をしたら「ハムスターならOK」ということもあります。

寿命は2~3年と短いですが、うつ病のかたが哺乳類の中でペットを飼うとしたら、負担もなくハムスターが最適だと思います。


インコ

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インコの人懐っこい性格や声マネをしてくれるところは愛らしいですよね。そんなコミュニケーションを通して癒しももらうのもありではないでしょうか。

仲良くなれば手の指に止まってくれたり、言葉を覚えてくれたり…一緒に過ごせば過ごすほど発見は多いかもしれません。

インコの寿命は、種類によってばらばらですがセキセイインコの場合5~10年といわれています。

適度な運動やエサ、日光浴、体調管理は欠かさず行わなければならないのでやることは多いですが、その分分かち合えるものも多いはずです。


金魚・エビ

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気軽に飼えるものでも飼ってしまうとなかなかお金を使ってしまうのが金魚やエビです。

アクアリウムに凝り始めたら止まることを知らず…水槽の中での冒険が続きます。

飼育の難易度も低いし、見ているだけでも癒されるので、とてもおすすめです。

寿命も飼い方次第で10年生きる場合も。



犬を飼い始めたその理由

実家に犬がきた理由は、母が精神的に落ち込んでいたからでした。
祖父が亡くなったり、僕は父と喧嘩したりと家庭問題があったので、
見かねた父が新たな家族として迎え入れたんです。

その甲斐あって、子育てを終えていた母が再び赤ちゃんを育てるかのように、
毎日毎日笑顔でいてくれるようになりました。

もちろん犬と会話はできないので、延々と吠え、どうしたらよいか分からないこともあります。
しかし、皆で飼っているからやってこれたというところがあります。

家族として犬を迎え入れて思うことは、一人では犬は飼いきれないなということです。

ですので、飼育をする上で大変なことがあるとき、
サポートしてくれる存在がいるかどうかはすごく重要です。

実家暮らしでご家族が反対しているようなとき、
一人暮らしでもしも何かあったとき頼る人がいないとき、
そのような場合は、ペットを飼うのを控えたほうがいいのかもしれません。

ペットを飼うのが初めての方は、ペットの寿命や難易度を考えて
責任を持ち、愛着が湧くような子を飼うといいと思います。


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こんにちは。

以前、うつ病になったとき、やる気が起きず怠惰な生活を送り、生活リズムも自律神経も乱れるという悪循環な生活を送っていました。

そんなとき光療法の存在を知り、朝に起きれないという事も相まって思い切って光目覚まし時計を購入したことがあります。
僕が使用していたのはmoonmoon社のinti4です。

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太陽光でセロトニンの分泌


季節性情動障害という病気をご存じでしょうか?
別名冬季うつと呼ばれるもので、10月頃から気分の落ち込みや集中力の低下、焦燥感、活動の減退、過眠などの症状が出る病気です。

うつ病患者の1~3%に季節性が認められます。


また、緯度の高い地域に多いことでも知られます。

これには日照量が関係していて、ヒト本来の習性が残っていると言われています。
ヒトはもともと昼行性の生き物で日の出から活動し日の入りには休息する生活を送っていました。


このように日照量とともに活動をしていたのですが、冬場に日照量が減少することで脳内のセロトニンが減り気分障害や活動の減退といったことが起こると考えられています。これが季節性情動障害です。


季節性情動障害の治療としては、基本的には抗うつ薬などの薬物療法とともに日光浴が推奨されていますが、
前述のようにうつ病患者の1~3%に該当する病気なので少しでも疑いがあるようであれば光療法を実践するといいと思います。




他方、非季節性のうつ病においての有効であるとの研究結果もあるようです。
うつ病には日照時間が関係してくるのです。
非季節性のうつ病患者にとって、光療法によって、特に治療1週間目は朝に、および睡眠遮断反応者で補助療法として使用することで、中等度から高い抗うつ効果が得られる
(出典:非季節性うつ病に対する光療法

とはいえ、浴びる時刻が大事なわけではありません。

よく「朝起きたら太陽を浴びなさい」というような指示を医師から受けましたが、朝起きて太陽を浴びる意図は自律神経の調節にあるかと思います。太陽光をあびることでセロトニンが生成され、夜に程よい眠気で眠りにつくことができるようになる。

言うまでもなくこのセロトニンがうつ病に効くわけです。そもそもうつ病は何らかの原因でセロトニンの分泌が減ってしまっている状態ですから。

陽光を毎日浴びることができれば問題ないのですが、雨の日があったり朝が忙しかったりしてなかなか実践できるものではありません。特にうちは日当たりが悪く毎日太陽光を浴びることは難しかったです。

屋内の照明で賄うことができればいいのでですが、セロトニンが生成されるには、2,500ルクス以上の光量が必要になってきます。
(朝日は10,000ルクス)
光量が十分でないと眠気が残ったり、充分にセロトニンが生成されずに一日が始まってしまいます。

そこで、光目覚まし時計や光療法専用の器具を利用する必要が出てきます。
季節性うつ病のかたのなかには光療法専用の器具を使っているかたもいらっしゃるようです。

2,500ルクス以上の光量を最低でも30分はその光を浴びるといいと思います。

光目覚まし時計inti4を選んだ理由

私が使っていた光目覚まし時計inti4は光量が20,000ルクスあり、その光で目を覚ますくらいの代物です。

アラームの音で目を覚ますというのもストレスですから、(そしてストレスの蓄積はうつ病を悪化させます)人間本来の生き方である、光で目を覚ますというのは非常に健康的で、さわやかな気分で目を覚ますことができます。

目を覚ます30分前から徐々に明るくしてくれる機能があるので、目を覚ます間に光を浴びていくという事になります。
私は念のため、起きた後も10分程度inti4を使って光を浴びる治療をしていました。




設置の仕方で結構迷われる方がいるようですが、棚やラック、本などの重しを用いれば問題なく設置ができると思います。

ほかの光目覚まし時計も検討していましたが、光量の部分ではピカイチでした。
値が少し張るというところはデメリットかもしれませんが、moonmoon社は不眠に対してものすごい熱量を持って解決に取り組んでいる会社で、その信頼性においては群を抜いていました。

実際に使ってみて

購入した当初、体調は非常に悪く、朝の寝起きも最悪でした。というより、一日中寝ていることも多かったと思います。

光目覚まし時計を設置し始めた一日目、光がまぶしく感じたものの睡魔に負けて起きられませんでした。
なので設定を変えて、①起床の30分前から徐々に明るくなる②起床時間になると点滅する、ようにさせました。

そうしたところ、自然な形で目を覚ましていくような感覚があったのを覚えています。

おそらく、睡眠リズムのなかで睡眠の浅いところから徐々に目を覚ましていくようなかたちなのでしょう。

3か月後には自然と朝起きられるようになりました。
その後6か月使用し、「もう大丈夫だろう」という自信があったのでメルカリで売却しました(笑)

moonmoon社のinti4は人気商品なので、購入価格の8割程度で売れましたね。

なお、その後どうしたかというと太陽光が部屋に入るように部屋の模様替えをし(ついには転居)、
また朝食を朝日を浴びながら食べるなど生活習慣を変えていったため、光目覚まし時計に頼らない生活に戻ることができています。

まとめ

光目覚まし時計は私の人生を変えたひとつのツールでした。
しかし、値段も値段で、メーカーによっては「効果がなかった」とがっかりされる方もいるかもしれません。
大切なのは、人間本来の生き方を見直し、リズムの取れた生活を実現していこうという意識だと思います。


参考にした文献

1.『「冬うつ」予防は年末年始から 医師が勧める4つの策|ヘルスUP|NIKKEI STYLE』https://style.nikkei.com/article/DGXMZO24807400Z11C17A2000000

2.『冬季うつ病について | ゆたか倶楽部』https://www.d-yutaka.co.jp/blog/health_and_beauty/health_info201811/

3.『季節性感情障害外来(冬季うつ病外来)、不登校外来始めました - 朝がおクリニック | 診療内科・日野市』http://www.asagaocl.com/information/information.php?id=9

4.『第3章 健康なくらしに寄与する光 2 光の治療的応用―光による生体リズム調節―:文部科学省』http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/toushin/attach/1333542.htm

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一卵性双生児であっても模様の異なるという虹彩。本作は「瞳」を巡って繰り広げられるSFラブストーリである。

神を否定するために科学をしてきた主人公が、最終的に神を証明するために科学をすることとなる。



■監督:マイク・ケイヒル
■出演:マイケル・ピット、ブリット・マーリング、アストリッド・ベルジェ=フリスベ、スティーブン・ユァン、アーチ―・パンジャビ





あらすじ


ある日の夜、仮装パーティを楽しんでいたイアンは仮想したミステリアスな女性ソフィと恋に落ちる。

一夜の恋の唯一の手掛かりは、「瞳」を研究するイアンが撮った彼女の瞳の写真。写真を手掛かりに彼女を探し、再会する。

しかし結婚を目の前にして彼女は不慮の事故で亡くなってしまう。彼女の死にふさぎ込んだイアンを救ったのは研究パートナーのカレン。

やがて二人は結婚し子を授かったが、二人の子を巡って異変が起き、イアンは再び彼女を探す旅に出ることとなる。
(あらすじオリジナル)

ネタバレ

(1)科学を信じるイアンと宗教を信仰するソフィが出会う

科学によっていままで信仰してきた宗教を覆されたならあなたはどうするか?
ダライ・ラマは「もし私の信仰が間違っていたなら私は信仰を変える」と言った。
では、宗教によっていままでの科学が覆されたらあなたはどうするか?

以前にソフィは二人の出会いを「前世からのつながり」と表現していた。一方のイアンは、「ビッグバンが起こり、かつて一緒にいた二人の原子はふたたび出会うことができた」と表現するので、生まれ変わりとまでは言わないまでも何らかの物理的な同一性を肯定している。

しかしソフィはエレベーターの事故で死に、そして瞳を通して「サロミナ」に生まれ変わった。

イアンとカレンが授かった息子は発達した虹彩システムにより、誤認識を起こしたのをきっかけに息子の前世を知ることとなる。息子と前世の男性は同じ虹彩を持っていたのである。
そこでイアンの持ちうる瞳の写真データを虹彩システムに照合したところ、死んだはずのソフィがヒットした。登録地はインド。イアンはインドに旅立ち、少女サロミナに出会う。

イアンは自身の信条に基づいてサロミナ(ソフィ)の実験を行った。結果的に、科学的には証明されなかったが、サロミナがエレベーターを怖がったことで「生まれ変わり」を確信する。
ソフィは生まれ変わりを信じていたのに対し、イアンは信じてなかったわけだが、このときイアンのなかの科学は崩壊したに等しい。宗教によって科学(自身の価値観)が覆された瞬間であった。

そしてふたたび再会したわけである。

(2)光を知らないミミズ、第六感を持たない人間

イアンはミミズに突然変異を起こさせ、目を作り光を与えた。本来ミミズは光を知らない。
人もまた突然変異(個体差?)によって”感じる”人とそうでない人がいる。
ソフィは神秘的なものを感じとる人間であり、宗教を信じる人種であった。
それを神と呼ぶのか、天使と呼ぶのかは宗教的な問題にすぎず、違いはない。
なぜなら、ミミズの光と同じで共通認識としての答えがないからである。(人々の共通認識として証明されたものを科学と呼ぶ)

しかし、近年のビッグデータの存在により世界中の瞳を管理するようになり、
人がその一端に触れることとなったのが本作中のストーリーである。


考察:最後に現れる牧師の意味するところ

滞在したインドのホテルでイアンは牧師マッケンジーに出会う。牧師はこう言い残している。


マッケンジー「インドは初めて?」

イアン「実はそうです」

マッケンジー「お互いいい仕事を」

イアン「仕事はなにを?」

マッケンジー「営業をしていますが、主の使いも。」

マッケンジー「おやすみなさい」

イアン「どうも」

マッケンジー「また会えますように」


マッケンジーの現れ方はあまりに突然である。閉まりかけのエレベーターを手で止めて乗り込んでくるその様は、「尾行」を彷彿とさせるシーンである。

そして「インドははじめて?」と問い、「また会えますように」と皮肉るように立ち去る。
まるでイアンを知っているようなそぶりを見せるのである。

ここから察するにマッケンジーはイェール大学のドクターシモンズと関係する人物なのではなかろうかと推測する。

シモンズはイアンの息子トバイアスを実験体として「生まれ変わり」の実験を行っている。
シモンズからイアン宅に連絡を入れているわけだから両親の素性(=科学者)は把握しているはずである。仮にもイアンはTV出演する有名人である。
そしてトバイアスの実験中に「The test is over.」と中断させて帰ってしまった。

シモンズが「イアンのその後の動向を把握したい」という筋は通るように思う。
イアンはこの点を察知して、サロミナをホテルに連れ込む際、マッケンジーを避けたのであろう。

まとめ

本作はSFというよりもファンタジーに近いのかもしれない。
そしてドラマでありラブストーリーであり、スリラーでもある。

マイク・ケイヒル監督は、科学と宗教という一見相いれないものをうまく表現し、
また「瞳は魂の窓」という哲学を語るところが面白いのである。

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