【休養とは?】うつ病の休職期間に治療の計画を立てよう
会社を退職後、私はなんとしてもうつ病を治療したいと思い計画を立てました。
会社を辞めてから二年で治療し社会復帰しよう、そんな計画でした。
ただ計画を立ててみると、気持ちが楽になったんです。今現在どこに位置していて、次にすべきことは何かが明確だと将来への不安が和らいだ気がしました。
今回はそんなうつ病を治すための計画の立て方についてお話します。
うつ病の休職期間はどのくらいが妥当か
うつ病の休職期間はどのくらいが妥当かというと、およそ一年半です。
私がなぜ二年という計画にしたかは、これは単純に家庭の問題で、父の定年が二年後だったからです。それまでには復職しなければならないというのが「二か年計画」の本音でした。
ただ、この二年という数字はうつ病の治療プロセスと照らし合わせると妥当な期間です。
うつ病は前駆期、極期、回復期、中間期の4つの段階に分かれています。
前駆期 :
心身のエネルギーが低下し、疲れやすい、焦燥感、不安、イライラなどが現れるうつ病のなりかけ。
極期
(3ヶ月) :
上記のようなうつ病のさまざまな症状が現れ、生活に大きな支障が出る。
ほとんど活動ができない。
回復期
(4~6か月) :
治療によってうつ状態が良くなったり悪くなったりを繰り返す時期。徐々に回復していく。
ある程度の活動ができるため、自殺に向かいやすいと言われている。
中間期
(1年~) :
うつ病が完全に回復し、再発防止に努める時期。
早い段階の前駆期で異変に気付き、治療を始めるのが最善ですが、大きく症状が出始めるのが極期のため、なかなか気づきにくいと言われています。
それぞれのプロセスが極期(3ヶ月)、回復期(4~6か月)、中間期(1年~)とされているので、合算するとおよ1年7ヶ月以上の期間がうつ病の治療には必要という事になります。
ただし、この数字は治療を適切に行ったとしても最も良く回復した場合を指します。
私の場合、振り返ってみると極期に5ヶ月ほど費やしていましたので、2年という数字は現実的な数字だったのかもしれません。

うつ病の休職期間の計画・治療のためするべきこと
うつ病の休職期間、治療のためにどのようなことをするべきかというのは皆さん悩むところではないでしょうか。
「休む」と一言で言ってもどのように休めばよいか私も苦労した覚えがあります。しかし、計画を組むことで気持ちはぐっと楽になります。
この先は私が考え、実践したうつ病の休職期間の治療プロセスをご紹介したいと思います。

休養
極期においては身体を休めることが必要不可欠です。
まずは寝ること、そして抗うつ剤や医師から指示のあった薬を服用することが第一です。それと同時に、うつ病以外に身体の異常がないか把握しなければなりません。ほかに身体の異常があり、うつ病を治しにくくしている可能性があるからです。
この極期のつらい時期は、精神的にもひどく参ることがあるので、この時期から心理療法やカウンセリングは受けていた方がいいかもしれません。少なくとも、否が応でも自分のことをぐるぐる考えることになるので、そうであったらしっかり自己分析を行うのも手です。
肉体改造
ある程度活動ができるようになると、今度は「自分はなにやっているんだろう」「本当に病気なのだろうか?」と猜疑心や自責の念に駆られることが増えてきます。極期のように寝てばかりもいられないこの時期は、体力の向上や体質改善など肉体改造をする絶好の機会です。
本来休養のなかには寝る・休む以外に鍛えるという側面があります。治療によって衰えた身体を鍛え、活動するための活力を養うことが休養中に必要になります。
また、うつ病にかかってしまったことには何らかの原因があります。原因は精神面だけではなく身体面や生活面にもありうることです。
例えば、
- 基礎体力がなく、疲労がたまりやすい
- 夏の暑さや冬の寒さに弱く肌からストレスを感じやすい
- 姿勢が悪い、新陳代謝が悪い、血流が悪い、その結果老廃物が溜まりやすく疲れがとれにくい
- 身体がかたく、疲れがとれにくい
- 食事が偏っておりビタミンが足りていない
- 暴飲暴食が多く胃が荒れている
- 生活リズムが乱れている
- ストレス発散が下手
など・・・。
肉体改造をすることは何らかの形でうつ病の治療に良い影響を与えるはずです。
脳トレ
社会復帰に向けては思考能力も高めていかなければなりません。以前の状態に戻すことが目標となるため、そのための脳トレーニングを行います。
私がやったなかで良かったなと思う脳トレーニングはゲームアプリです。脳トレのゲームアプリはたくさん出ているので、合うものをすると良いと思います。また、将棋、囲碁、麻雀などのボードゲームも脳には良いとされています。
資格の取得というのも良いかもしません。資格の勉強を始めた当初はなかなか集中力が続きませんでしたが、徐々に脳が活発になっていき、無事資格を取得することが出来ました。
業務に関わるような資格を取得すればキャリアアップにつながりますし、何より仕事のリハビリとしてよいかもしれません。
労働訓練
完全に復職する前には、労働に慣れておく必要があります。
やはり労働というものは日常生活に比べてストレスのかかる行動です。軽い・少ない労働からはじめ、徐々に身体を慣らしていく必要があります。
また、労働する中でどのようにして自分の疲れと向き合っていくか、タイムマネジメント能力を養っていくことが必要です。
会社に所属している状態であれば、通勤トレーニングや時短勤務などがこの労働訓練に当たります。
会社をすでに退職している場合には、アルバイトやボランティアなどを積極的にして労働をすることに慣れていかなければなりません。
まとめ
うつ病の休職期間にはしっかり寝ることは大事です。好きなことをするのも大事です。
しかし長い休職期間の間に衰えた身体や訛った仕事の勘は復職の前に取り戻していく必要があります。
休職→肉体改造→脳トレ→労働訓練というカタチで、しっかりリハビリをしていきましょう。
参考になれば幸いです。
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